【360日目】未承認国家ナゴルノ=カラバフへ

2018年11月5日:アルメニア(エレバン)〜ナゴルノ=カラバフ(ステパナケルト)

朝早く、お世話になっているリダの家を出て家近くからバスに乗って約30分かけバスターミナルへ。

エレバンの中心エリアはその辺に走っているバスに乗れば移動することができるんですが、遠くへ行くためのバスはこのバスターミナルから行くことになる。

事前にバスの時間は調べていたんですが、バス自体がどの辺りに停まっているのか分からないので地元の人に聞きながら辺りを探します。

バスのフロントにどこ方面へ向かうか書いているボードがあるので、そちらを確認しながらナゴルノ=カラバフの首都である”ステパナケルト”行きを探す。

バスに乗り、ついに出発する。

今回向かうナゴルノ=カラバフ(ステパナケルト)は日本や他の多くの国からは国家として認められていない未承認国家です。

※ナゴルノ=カラバフはアルツァフ共和国とも言われます。ビザにはアルツァフと書かれています。

地理的にはアルメニアとアゼルバイジャンの間になります。

一応、アゼルバイジャンの領地ではあるんですが住んでいる人の多くはアルメニア人になりま。昔から両国で戦争がある度にこの辺りの領土は繰り返し変わっています。

(僕が旅から帰国した2020年にも両国で争いがあり、僕が今回滞在していたステパナケルトにも被害がありました。

そして、領土もアゼルバイジャンに譲ることとなってしまいました。)

僕が訪れた時のナゴルノ=カラバフの領土(薄い色のエリア)

2020年の戦争後のナゴルノ=カラバフの領土(薄い色のエリア)

日本では北方領土や竹島問題はニュースになっていますが、実際に戦争が起こってしまうことは中々無いのが現状。

他の国ではいつ領土問題が戦争になってもおかしくない場所が想像以上にあることを実感しました。(ウクライナなんかもですね…)

一応、ナゴルノ=カラバフはアゼルバイジャン領のためナゴルノ=カラバフのビザをパスポートに貼ってしまうとアゼルバイジャンに入国出来なくなります。(アゼルバイジャンからしたらナゴルノ=カラバフは認めておらず、あくまで自国の領土ですからね)

僕はアゼルバイジャンへ行く予定が無いのでパスポートにビザを貼ってもらいましたが、ビザ取得時に貼るかは聞いてくれます。

エレバンを出て6〜7時間が経過したころ、アルメニアとナゴルノ=カラバフの国境にバスが到着した。

ここでパスポートとともにビザのチェックを行なってもらう。

そして、ここからバスは急な山道を数時間かけて進み、外が暗くなる頃になってようやくステパナケルトへ到着した。

エレバンを出て約10時間ほどの道のり…

帰りも同じ道を乗るのかと思うとちょっ気持ちが萎えます(^^;

もう暗いので宿を探す必要があるんですが、wifiも無いしどうしようかと思ったらバスターミナルにいた地元のおっちゃんから2件ほど宿を教えてもらい、地図が載っている宿の名刺までもらった。

2件とも同じブロックにあるようなのでとりあえず近い方へ向かうことに。

バスターミナルから5分ほど歩いて1件目の宿へ到着。

中に入ってスタッフを探すも誰もいない・・・

早めに宿は確保したいのでもう1件の方へ行こうとすると、1人の男性が宿に帰ってきた。

話してみると、彼はこの宿に昨日から泊まっているようだ。

そして、”宿のオーナーは出かけているから自分の泊まっている部屋で待つと良いよ!”と言ってくれたので言葉に甘えて部屋で待たせてもらうことに。

エレバンも最近寒くなってきていたんですが、ステパナケルトはエレバンに比べても寒い🥶

陽が沈んでどんどん気温が下がる中、外で待つのは辛いので本当に助かりました^^

彼にお茶を入れてもらい自己紹介などをしながら30分ほど待っていると、オーナーが帰ってきた。

無事にチェックインの手続きを終え、これでやっとゆっくり出来る!

宿のオーナーにオススメのレストランを聞き、彼と一緒にディナーへ。

二人だと色々なメニューを食べれるのが良い。

いつも一人なのでこう言う時は複数人でのご飯のメリットが身に沁みます。

(彼の後ろのテーブルで食べているロシア人カップルと仲良くなってこの後彼らとも一緒に食べたんですが、そのロシア人の女性が旅中出会った女性で一番綺麗だったので写真を撮らせてもらうのを忘れたのが悔やまれます)

明日からいよいよ未承認国家ナゴルノ=カラバフを観光してみようと思います!

<今日のルート>

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