2018年10月14日:イラン(チャディーガン〜Chelqerd)
昨日は途中拾ってもらったおっちゃんにお世話になった。
出発する際には、「エスファハーンに戻る前にもう一回家に立ち寄って行きな」と何度も言ってくれた。
エスファハーンに戻る時は別ルートを考えてたけど、そんな事言われるともう一度立ち寄りたくなっちゃいます^^
おっちゃんの家を出てからは、昨日と同じく幾度もアップダウンが続きます。
イランってもっとフラットで砂漠の中に道があるイメージだったんですが、とてもアップダウンが多いです…
アップダウンを合間に小さい町に入り
町を出るとまたアップダウンを繰り返します。
この辺りから目に見える景色に徐々に緑が増えてきました。
今までとは明らかに違う景色。
イランに入って以降、こんなに緑が広がっている景色や水が流れている川を見るのは初めてかも。
景色が変わって来た辺りから気温も変化してきており、さっきまでは汗ばむ暑さだったのに急に肌寒くなってきました。
この辺りは、今まで走って来たイランとは一線を画する景色や雰囲気を感じる。
走っていて気持ち良いと感じるが、何故か怖い感じがする。
そんな中、小さな町に入った。
特に何もないのでそのまま走り抜ようとしたら、後ろからバイクに乗ったイラン人青年2人組が並走してきて、
次の瞬間、自転車の後ろの荷物辺りを蹴ってきた…
その衝撃で僕は道路から外れ、道路脇に突っ込みながら転けた(;´д`)
その時は頭の中が真っ白で何が起こったか分からなかったけど、とりあえず立ちがって倒れた自転車の元へ行こうとした。
すると、先ほどの青年2人が自転車の元へ行き自転車を蹴りだした。
(カメラが入ってるフロントバックを蹴られると嫌なので)急いで自転車の元へ行き、自転車を引き取ろうとすると、青年の1人に顔を殴られた…
さすがに怒りが爆発し殴り返そうでしたが、
”やり返すと何をされるか分からない。もしかしたら銃を持っているかもしれない。”
と、頭の中は意外と冷静でした。
その後も、数度蹴られたり殴られたりしましたが、雰囲気から強盗というよりただ外国人に対して排他的なんだと感じていたので、彼らの気が済むのを待ちました。
その間、カメラを持って行かれそうになった際にどうするかだけずっと考えていましたw
最悪、カメラ本体を渡してSDカードだけでも死守したいなと
暫くして彼らも気が済んだのか、ペルシャ語?で捨て台詞を言ってさって行きました^^;
彼らが見えなくなったことを確認してから、自転車に乗ってその場を去ろうとしましたが、最初に転けた時に足首を痛めたようで足に力を入れられない・・・
仕方ないので自転車を押して町の外を目指します。
町の出口に近づくと、町の子供たちから盛大に石を投げられる始末(ノД`)
近くにいる大人達も止めることなく笑ってるだけ…
中東やアフリカを旅した自転車乗りが現地の人に石を投げられた話をよく聞いていたので、”あぁ、これか”と、とても冷静に見て取れたw
旅に出て約1年、色んなことがあったので大抵のことでは冷静さを失わなくなっていた^^
必死な思いで町から出て、先を目指します。
足が痛くて自転車に乗れないのでゆっくり自転車を押して行きます。
町から5キロほど行ったところに小さな商店があったので、そこで足の状態やその他の怪我について確認することに。
すると、商店の店主やその友人が集まって来て、何があったのか聞いてきたので、ことの顛末を説明した。
彼らは見ず知らずの僕に起こったことに対してとても怒ってくれ、警察や医者に連絡すると息巻いていたが、それを見ていると何だか僕の気持ちが落ち着いて来た^^
さっきのことでイラン人のことが本気で嫌いになっていたが、数10分後に出会った別のイラン人にとても親切にされる…
気持ちの振り幅が大き過ぎて大変^^;
その後も、ゆっくりだが進んでいく。
日が沈む直前になんとかチェルガードという町に到着。
とても寒く、余計に体と心の傷に響きます(ToT)
宿に荷物を置いて町中を少し歩いていると、地元のおっちゃんに声をかけられ家に招いて頂いた。
チャイやお菓子を頂きながら色々お話をした^^
僕の怪我が気になったらしく知り合いのお医者さんに電話をしてくれたが、残念ながら今日は土曜日なので閉まっていた。
見ず知らずの僕に色々親切にしてくれてとても優しいおっちゃんでした。
ここから、サルアガセイエットまで20〜30キロだけどずっと上り坂が続きます。
今の足だと上り坂はかなり厳しいのでどうするか悩みます…
明日の朝の足の状態次第では撤退も考える必要がでるかな。
むしろ、この後の旅の予定も考えなきゃいけないかもですわ_| ̄|○
<今日のルート>