【350日目】アルメニア、2日目にして死にかける

2018年10月26日:アルメニア(メグリ)

昨晩はアルメニア人のおっちゃん達と夜中までウォッカ祭り。

案の定、二日酔いです^^;

今日はこの先にあるメグリという町でのんびりしたいなぁとも思いますが、先を目指して行こうと思います。

出発して少ししてメグリの町に入ります。

この先のことを考えてこの町でアルメニアのお金や食糧の補給をしておきたい。

まずはATMを探します。

町の人に聞くと、町の中心に銀行があるのでそこにATMがあるようです。

ただ、町の中心地が中々の急坂の上にあるんです^^;

自転車を押して行こうと思ったんですが、あまりの急坂に途中で断念orz

坂の下にあるお店のお姉さんにお願いして、自転車を少しの間置かせて頂くことに。

写真で見ると大したことないんですが、実際にはかなり急坂です。

なんでそんなとこを町の中心にするんかいって思いながら、銀行へ向かいます。

坂を登りきり、ここが町の中心エリア。

タクシーが何台も止まっていたり、銀行やお店が少し並んでいます。

ここで、無事にアルメニアのお金をGET💵

お金を無事に手に入れたので、少し食糧の補給をしてから先に進みます。

メグリの町からずっと長い登りが続きます。

どうやら2000m以上の山を越えていく必要があるみたい。

斜度がまぁまぁあるので立ち漕ぎで何とか進めるくらいの道が続きます。

そして、押して登ることもしばしば・・・

途中、時計を見ると1時間で3キロくらいしか進んでいない(゚o゚;;

今日中に山を越えれるか不安になってきました。。。

疲労困憊により堪らず休憩。

坂の途中に水を汲める場所が幾つかあるので、水不足で困ることは無さそう。

山頂に近づくにつれて天気が崩れていきます。

降らないで欲しいと願うも、雨が降り出し徐々に強さを増していく。

おぉ、これで登りが終わると思ったら、この先もまだまだ登りが続きます・・・

雨が強くなってきて、さすがに心が折れそうになってきます☔️

少し前に、後ろから来た車の運ちゃんが”山を下った先の町までいくらで乗っていく?”と聞いて来たんですが、

ここは自分の力で行きたいと思い、断りました。

あの時、断らなきゃ良かった・・・

強い雨とともに夕方になり気温も下がってきた。

寒さと体力の限界で自転車を漕いで進むことが出来なくなり、押して進みます。

山頂まであと1キロくらいのところで、さすがにこのままじゃ不味いと思いました。

あと数10分もしない内に日は沈むはず。

現時点で寒さに凍えているのに、急且つ長い下り坂を下りた先にある町まで無事に行けるか?

過去の自転車旅の経験から気温が低い時の下り坂は辛いのは身を持って知っています。

ここで、自力で進むのは諦めます。。。

寒さで全身は震え出し、手の感覚も無くなってきている。

このままここで停滞したら死ぬ。そう思うようになった。

今はレインウェアを着ていますが、山を越えるのにこんなに時間がかかると思わなかったので雨の降り出した頃はレインウェアを着ていなかったため体が濡れている。

濡れてしまった体でここでテント泊するのもヤバい。凍死してしまうんじゃないか( ̄◇ ̄;)

この先にある町もしくは戻ることになるけどメグリの町へ向かう車。

もはや、どちらでも良いのでヒッチハイクをしてこの場から脱出することを決めました。

しかし、今日1日走っているこの道ですが車が殆ど通らないんですよね・・・

滅多に通らない車、

ヒッチハイクで止まってくれる車、

さらに、自転車を乗せてもらえる車となると確率がとても低くなる。

普通にヒッチハイクなんてしている余裕は今の僕には無い。

車を待っている数分間の間に辺りは真っ暗になった。

そして、対向車線から1台の車が向かってきた。

車線の真ん中に立ち、電源を付けたライトを必死に振って車を止めた。

車には1組のご夫婦が乗車していた。大きな車では無いので自転車は乗せられそうにないが、最悪僕だけでも下に避難したくて必死に伝える。

唯でさえロシア語はそこまで喋れないのに、自分の置かれた状況から少しテンパってしまい上手く伝えられない。

それでも、僕の必死さからご夫婦は察してくれたようだった。しかし、車には荷物が体調積まれていて僕が乗れるスペースが無かった。。。

申し訳なさそうにご夫婦は去って行った。

少しすると、また対向車線から1台の車が走ってきた。

再度、車線に立って車を止める。

今回の車は大きめのワゴン車なので自転車も乗せれるんじゃないかと期待が湧く。

おじさんが後ろのドアを開けて出てきたので、

メグリまで自転車と一緒に乗せて欲しいと伝えたところ、

快く承諾してくれた*。ヾ(。>v<。)ノ゙*。

全速力でワゴン車に自転車を載せる。

おじさんや他に乗っている方達に感謝を伝えつつ、僕も乗車。

これで助かると思うと本当にホッとした。

最初は自分のことで必死で気づかなかったんですが、徐々に落ち着いてくると一緒に乗っている人達の格好が何か普通じゃない。みんな迷彩服を着ている。そして、物騒なものを色々お持ちになっています💦

”みんなどこに行くの?”

と、聞いてみたところ、返ってきたのは

”国境の警備だよ。今いるメンバーと交代しに行くところだ。”

なんと、助けてもらったのはアルメニアの軍隊の方達でした(^◇^;)

確かに今乗っているワゴン車、見た目も頑丈そうな感じになっていた、、、

軍人さんの乗ってる車を国境近くの真っ暗な山の上で変な外国人が無理やり止めた・・・

もしかして、撃たれてもおかしく無かったのかもσ^_^;

車の中ではみんなが心配してくれたり、お互いのことを色々話して盛り上がりました。さっきまで”死ぬかも”なんて状況だったのが嘘みたいです。

メグリの町で降ろしてもらう時も宿をいくつか教えてくれるなど、本当に助かりました。

教えて頂いた宿に行くと、家族経営の小さい宿なんですがお父さんがとても心配してくれて直様温かいお茶を用意してくれ、自転車を倉庫に入れている間に部屋の暖房も入れてくれていました。

疲れきっていたので夕飯のレストランを探す気力が湧かないので、朝見かけていたファストフード店へ。

スタッフの方達がとても陽気でここでも疲れ切った心を癒してもらいました^^

結局、今日は振り出しに戻ってきてしまったんですが、

さぁ、明日からどうしよう・・・

<今日のルート>

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