【349日目】イラン出国、アルメニア入国

2018年10月25日:イラン(ジョルファ)〜アルメニア(メグリ)

アルメニアまであと少し。

今日中には入国可能だと思います!

ただ、イランには長くいたためか、新しい国へ行くのがいつもより不安になります^^;

イラン最後の朝(予定)

朝は少し肌寒い。今後はもっと寒くなるんだろうと思うと不安。

いろんなことがあったイランを出国すると思うと少し感慨深いですわ。

そんな気持ちを抱えながら宿を出発

町を出ると周りが山が広がっている景色の中、今日も進んでいきます。

この川の向こうはアゼルバイジャン。

島国の日本では見ることはありませんが、川が国境になっています。

すぐ横のアゼルバイジャンを見ながら先を進んでいきますが、

昨日と比較してもアップダウンが厳しく辛い(-。-;

何度目かの坂を登り切ったとこで休憩。

坂を下ったところにある国境前の最後の町。そこで、反対方向から来たサイクリストと出会いました。

彼はイラン人で、ジョージアからイランのテヘランにある自宅へ向かって旅をしています。

反対報告のサイクリストが出会うとお互いの走ってきた道の情報交換が定例。

今回も例に漏れず、お互いの情報を交換し合います!

彼からはアルメニアの気温や道について情報を教えてくれました^^

イラン人である彼に僕からあまり有意義な情報を伝えることは出来ませんが、、、

タブリーズまでの道や宿、カンドヴァンの感想なんかを伝えました。

お互いの旅の無事を願いつつ、握手を交わす^^/

国境までの最後の町で少し補給です。

アルメニアに入国してすぐに補給できない可能性もありますし、宿に泊まらない可能性もあるため野宿に備えて水などを購入。
(あとは、イランの小銭が結構残っているので少しでも減らしておきたかったんですよね)

最後の町を出て国境を目指していたんですが、どうやら道を間違えていたようで後ろから追い抜いた車の青年達が正しい道を教えてくれました。(最初に声をかけられた時は絡まれたのかと思ってめちゃくちゃ警戒しいてたら、とても良い人達だった笑)

イラン最終日にもイランの方達にお世話になっています^^

国境に近づくにつれ、どんどん山間に入っていきアップダウンも厳しくなってきました。

立ち漕ぎでも登れない傾斜の坂も出てきちゃって、自転車を押して坂を登ることも(><)

アゼルバイジャンが目と鼻の先のせいか所々にイラン軍の監視塔みたいなものがあり、イラン軍の方が監視をしています。

国境近くを写真を撮る際に、監視塔の方に見つかると注意されます。僕はエスファハーンでのことがあったので近くに監視塔が見える所では写真を撮らないようにしていましたが、地元の観光客は何を言われようが笑って撮影していました^^;

川の向こうにはアゼルバイジャンの線路が続く。

イランとアルメニアの国境に到着。

余ったイランのお金をアルメニアのお金に換金し、いざアルメニアへ!

イランのイミグレーションは問題なく突破。

続くアルメニアのイミグレーションは人も車も長蛇の列・・・

並んでる人の99%はアルメニア人とイラン人っぽい。

そんな中、アジア人の女性が入国ゲート近く並んでいたのでどのくらい待っているか聞いてみた。

女性は香港からの旅行客で既に2時間ほど並んでいて全然進まないらしく、

”このままじゃ、入国は明日になるわ ヤレヤレ ┐(´ー`)┌ マイッタネ”

と、現状に呆れていた^^;

僕も自転車と共に列に並ぶことに。

暫く並んでると、イミグレーションのスタッフに声をかけられ僕だけ入国ゲートの受付に連れて行かれた(。・ω・。)?

よく分からないが、僕だけ先に入国手続きをしてくれるようです。

僕の自転車を見て”コイツの荷物をチェックしてたら時間かかるし、面倒な奴の手続きはさっさと終わらせてどっかに行って欲しい”と思ったのかは分かりませんが、、、

とりあえず、列の順番を飛ばして先に入国させてくれるなら有難いです!(前に並んでる他の人には申し訳ないです(^◇^;))

早速、窓口で入国手続き。

荷物の中身はチェックしなくても良いらしく、パスポートのチェックのみ👍

これは直ぐに入国できると思っていたら、

窓口のおばちゃんが”僕の方を見てはパスポートを確認する” ×  数回

そして、他のスタッフも呼びつけるんですが、

今度は別のスタッフも”僕の方を見てはパスポートを確認する” ×  数回

さらに、別のスタッフを呼びます。

そのスタッフも”僕の方を見てはパスポートを確認する” ×  数回

やばい、なんか問題あったかな???

なんて不安に思っていると、

3人から”これは本当にお前か?”

と、パスポートの写真を指差しながら問われた(^^;

色々聞かれそうなことを考えていたんですが、まさかの質問にこちらも驚いてしまい、質問を聞き返してしまいましたw

どうやら、旅を始めて約1年経った僕と旅前の僕の写真とでは別人に見えるようです💦

まぁ、中央アジアから中東のイランを旅する中、強い日差しを浴びてかなり日焼けをしていましからね。

後日、写真を見直して気付いたんですが、イラン人より僕の方が日焼けして黒いんですよねw

イランを旅してる時に偶に

”お前はアフガンか?”

と、聞かれることがあったんですが、

言われた時は”コイツ何言ってんだろう”と思って軽く流していましたが、

確かに言われても可笑しくないかも😅

と、イランの旅を終えた数週間後に気付きました(笑)

とりあえず、窓口のスタッフ達にパスポートに映ってるのが自分であることを必死で伝え、

無事?にアルメニア入国!

(写真が自分だと言うしか出来ず、証明のしようが無かったんですが、無事入国出来たんで良かったです)

国境沿いの道には有刺鉄線が張られています。

アルメニアは隣のアゼルバイジャンと近年も領土問題で揉めて戦争があった国で、その戦争はまだ終わっていない。

いつまた戦争が始まっても不思議では無い状態です。

国境が陸で繋がっていない日本では見ることも感じることも中々ありませんが、隣国といつ戦争になってもおかしく無い国の現状をイキナリ目の当たりにすることになりました。

アルメニアはイラン、アゼルバイジャン、トルコ、ジョージアと陸で隣接しているんですが、ジョージア以外の国と仲が良くありません。 前途のようにアゼルバイジャンと戦争中ですし、トルコとは第一次世界大戦中と大戦後にオスマン帝国(今のトルコ)によってアルメニア人大虐殺が行われた歴史から未だに国境は国境を閉じています。(大虐殺の場所の1つがイランの領土内) また、アルメニアの国境はキリスト教なのに対し、イラン、アゼルバイジャン、トルコの3カ国はイスラム教の国です。 (ジョージアはキリスト教徒の多い国) と言ったことからもこの辺りの国はここ100年余り、度々争いが起きています。

今日は国境から暫く行ったところにあるメグリと言う町で1泊しようと考えていましたが、

イミグレーションで時間がかかり過ぎ、時間は既に16時を回っていた。

そのため、メグリの手前でどこか野宿が出来そうな場所を探しながら進みます。

野宿出来そうな場所を探していたら、小さな民家とその横に良い感じの東屋のようなものが見えた。

民家に人影も見えたので、今日テントはを張って良いか尋ねると快く許可を頂けた!

民家にいたのはアルメニア人の二人組でその内の一人がここの家の所有者でした。

本当の家は他の場所にあって、こちらは別荘的なものらしく、この後は家に戻るので好きにテントを張って良いことになりました^^

彼らがここで何をしてるのか尋ねると、家の裏に連れて行かれました。

二人が混ぜてる容器の中を見ると、そこには大量のイチジクが入っていた。

彼らは集めたイチジクで自家製のお酒を作っていて、試飲させてくれた。

味は・・・まぁご想像にお任せします^^;

彼らと暫く旅の話やアルメニアの話はして過ごし、夕暮れとともに彼らは車で家に帰って行きました。

一人残された後はのんびりテントで寛いでいたら、外で物音と話し声がしてきた。

恐る恐る外に出るとテントを張っている直ぐ横にあるテーブルで4人のおっちゃんが酒盛りをしていた。

テントから出て挨拶すると、彼らは先に出会ったこの家の持ち主の友人らしく。

僕が今日ここでテントを張っていることも聞いていたみたいです。

折角なので一緒に呑もうということで、僕も飲み会に参加^^

さすが、アルメニア(旧ソ連)なのか飲むのはウォッカ!

キルギスに居た時にほぼ毎日ウォッカを飲んでいたので耐性はあるんですが、

疲れている時に飲むと酔いが回るのが速い^^;

おっちゃん達との飲みは盛り上がり、気付けば日付が変わっていました。

アルメニア初日からとても楽しい経験が出来て最高です!

まあ、ウォッカを飲み過ぎて二日酔いになることは間違い無いんですが、

翌日、二日酔いなんで可愛いもんだなと思うような地獄を見ることになります・・・

<今日のルート>

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