【462目】ペルー出国、ボリビアへ。ボリビア初日から過酷だった…

2019年2月16日:ペルー(Juli)

昨日の夜は強い雨が降っていたが、朝にはもう止んでおり良い天気になっていた。

もうボリビアとの国境まで距離が無いので今日の昼くらいにはボリビアに入国できるかな。

南米に来て初の国境越えを目指し出発します。

宿を出発して直ぐにアンデス山脈でも見なかった傾斜が待っていた。

恐らく旅が始まって以来、1番急な坂で間違いない。

荷物を乗せたままの自転車では押して登れない・・・

仕方なく荷物を自転車から下ろし、手で持って坂の上まで何往復もかけて荷上げをしていく。

距離にして100m弱だが、荷物の重さと標高の高さからか荷物を全て移動し終わった頃には既に疲労困憊(-。-;

出発して早々坂の上で休憩を取ることに。

まだ宿を出て1キロも移動していないのに・・・

荷物を移動させた坂の上。この傾斜を越える坂は旅全体を振り返っても無かったも…

休憩を終え、国境を目指して再出発。

チチカカ湖を横に眺めながら漕いでいく。

湖では養殖もしくは魚を獲るための仕掛けなのか、何かが浮かんでいた。

国境までの最後の町が見えてきた。

ここでペルーのお金(ソル)の小銭を少しでも使ってから国境へ行きます。

(中々商店が見つからず無駄に疲れてしまった…小銭を使うとか考えずに先へ進めば良かった(^◇^;))

最後の町を出て後は国境へ行くだけ。

国境の手前では湖畔に色とりどりの花が彩ってあってここまでの頑張りを讃えてもらっている感じがします。

こんなに多くの花を見かけたのはペルー最終日にして初めてかもしれない。

そして、いよいよ国境へ。

国境手前でペルーのお金(ソル)をボリビアのお金に両替していく。

正直、国境近くはレートが良くないので他の場所を探した方が良いのかもしれないけど、

両替する金額を考えたら大したことないので、あまり気にせずさっさと両替を行う。

一番怖いのは無一文でボリビアに入ったあとで、急に現金が必要なケースで困ることなのでね。

以前のミャンマー入国初日を思い出します^^;

【154日目】ミャンマー入国初日は一文無し^^;

国境横にペルーのモニュメントがあったのでペルー最後の思い出に記念撮影^^

そして、いよいよ国境へ。

約2月半の長かったペルーが終わり、ボリビアへ。

国境を越え、ボリビアの入国手続きを行うためイミグレーションへ向かいます。

国境を抜けてすぐ左手の建物がイミグレーションでした。

長距離バスと時間が被ると手続きに時間がかかるんですが、このときは僕以外誰もいなかったので直ぐに手続きは完了。

ただ、ここでは1ヶ月のビザしか発行してもらえませんでした。

予定ではボリビアを抜けるのに1ヶ月以上かかるので首都のラパスでビザの1ヶ月延長手続きを行おうと思います。

クスコの宿のお母さんに今後のルートを相談した際に、
ペルー、ボリビア間の2つの国境のうち今回通過した方を強く薦められました。
もう一箇所の方が2ヶ月ビザをもらえる可能性やラパスまでの距離を考えたら効率的なんですが、
今回は地元の方の意見を聞くことにしました。旅は安全第一ですしね。

無事に入国手続きを終え、ボリビアの旅が始まります!

ボリビアに入ってから登りが続き、高台から眺めるチチカカ湖がとても綺麗です^^

暫くしてチチカカ湖を観光する際の拠点として有名なコパカバーナの町に着きましたが、

今日中に距離を稼いでおけば明日にはラパスへ到着できる可能性が出てくるのと、あまりリゾートチックな観光地は好きになれないので立ち寄る気になれませんでした。

(ここで大人しく止めておけば良かった・・・)

コパカバーナを過ぎても急な登りは続くんですが、

ここまで晴れてくれていた天気の雲行きが怪しくなってきました。

坂を登っている途中からスコール。

慌ててレイウェアに着替えますが、着替えるまでの僅かな時間で既に全身ビショ濡れ。

スコールならそんな長い時間降り続けないと信じて、雨の中先へ進みます。

しかし、1時間経っても雨は止む気配がない且つ雨脚も衰えない。

目の前が殆ど見えない雨の強さ。

そのせいか、後ろから来たバスから僕が見えなかったのかコーナーを曲がる時に危うく巻き込まれそうになった。

今まで車に轢かれそうになった(実際に轢かれたこともあるが)ことは何回かあるが、向かってきたスピードと車の大きさから一番交通事故による死を感じた瞬間だった。

辺りも徐々に暗くなってきましたが、近くに町はない。

そして、当前ですが街灯なんてものも無いので暗くなる前に雨宿りができるところを見つけてテントを張りたい。

テントが張れそうな場所が全く見つからないまま完全に陽が沈み、気温も下がってくるなか雨に濡れていた体が寒さで震えてきた。

これは、雨宿りできなくても最低でもテントが張れる立地さえ見つけたら、そこでテントを張って今日は凌ぐことにしようと決めた。

真っ暗な道をゆっくり進んでいると僕が走っている道路の下の方に少し灯りが見えてきた。

道路の脇に登山道のような不整地があり、そこを降れば灯りがあるところへ行けそうだ。

すぐさま自転車を降り、手で支えながら不整地を降っていく。(段差もあるなか、慎重に降りなければ自転車が壊れそうだが、そんなことを気にする余裕が無く偶に”ドンっ”という大きな音を立てながらどんどん降っていく。)

なんとか灯りのもとに到着すると、そこには屋根が張られたバスケットコートがあり、その横に学校らしき建物と小さな建物が並んでいた。

学校の建物は真っ暗で人がいる気配は無いが、隣の小さな建物からは灯りが漏れており上から見えた灯りはこれだったんだと思います。

暗い時間に雨の中、外国人が突然訪れたらどうなるか不安ではあった(アメリカなどで訪れる家を間違えて銃で撃たれた事件とかあるし)けど、無断でこの辺りにテントを張るのも忍び無いので声をかけにいく。

恐る恐るドアをノックすると、扉が開き中年の男性が出てきてくれた。建物の奥には子供と奥さんが食事をしているのが見えた。

男性の顔を見ると、想定通り完全に怪しまれていた^^;

ここで怯んではいられないので、拙いスペイン語で”自転車で旅をしている”、”雨”、”テントを張りたい”ということだけ伝えた。

すると、あっさりと男性はバスケットコートでテントを張って良いと了承してくれた。

急いでテントを張り、濡れた服を着替えお湯を沸かす。

未だに降り続く雨の中、屋根の下でテントを張れるのは本当に有難い。

しかも、テントを張って中で休んでいると先ほどの男性が態々ホットコーヒーを差し入れてくれた。

ボリビア初日から地元の方の優しさにコーヒーを飲みながら少し泣いてしまった。

《今日のルート》

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